奈良県十津川村に「空中の村」という新感覚の遊び場があります。
網でできた吊り橋が木と木の間に渡してあり、通路を通って5つのゾーンを移動します。
施設の性質上、例えば雨が降ると休園になります。
営業するかどうかは前日に公式ホームページで案内があります。行かれる方は前日にチェックされることをお勧めします。
次のように、黄色の線の四角の中に営業の状況が表示されます。
それでは空中の村について詳しく紹介します。
まず初めに受付で入場料を払います
まず初めに駐車場にある建物に入り、受付をします。
入場料は次の通りです。(2022年3月)
大人
平日 2,000円
土日・祝 2,500円
中学生以下
平日 1,500円
土日・祝 2,000円
入場時間の制限はありません。
多くの方の滞在時間は1~2時間のようです。
入場料を払うと手に入場料支払い済みのテープをつけてくれます。
空中の村への入口
空中の村への入り口です。入る前に案内板を見ながらスタッフの方から注意事項などの説明を受けます。
説明内容は
・はだし禁止
・ボタンが出てると網に引っかかる
・虫にさされたらスタッフに連絡
・オーガニックドリンクは1つ無料、2つ目からは100円
等です。
入り口は3つありますが普通はここから入ります。
①ぐねぐね橋
空中の村の最初のエリア(通路)です。黄色とだいだい色が印象的な吊り橋です。
他のほとんどのエリアは黒の網を使ってあり、最初に通るぐねぐね橋のみが非常にカラフルです。
ぐねぐね橋の途中はこんな感じです。吊り橋は壁も歩くところもネットでできています。
ぐねぐね橋はまっすではなくて湾曲しています。
②ピクニックエリア
ぐねぐね橋を抜けるとピクニックエリアへ続く吊り橋があります。
この吊り橋を渡ったところに、冷蔵庫が置いてあります。上の写真で木の幹のところです。
冷蔵庫の中には有機栽培のオレンジジュースとリンゴジュース、それにお茶が置いてあります。
1本目は無料です。2本目からは1本につき100円です。
お菓子も買うことができます。値段を確認して現金箱に入れる仕組みです。
さらに奥にはコーヒーコーナーへ続く吊り橋があります。
コーヒーコーナーはこんな感じになっています。
椅子が並んでいて、外側の風景を見ながらコーヒーを飲むことができます。
このような場所が木の幹の周りに作ってあります。
置いてあるのは、オーガニックコーヒー、オーガニック紅茶、オーガニックルイボスティーです。
紙コップや混ぜる棒、シロップが置いてあり、お湯を注いで好みのドリンクを作ります。
ピクニックエリアから見える風景はこんな感じです。
このような風景を見ながらゆっくりお茶を飲みます。
③読書のんびり屋
ピクニックエリアの次は読書のんびり屋コーナーです。
読書のんびり屋コーナーへ続く吊り橋はこのような感じです。
ここは非常に長い吊り橋です。歩くのはかなり大変です。体重をかけると足を載せたところはかなりへこみますので歩きにくいです。
バランスをとりながら進まないと左右にすごく揺れます。
体重が軽い子供の方が歩きやすそうです。
読書のんびり屋コーナーに着くと本が置いてあります。
短い吊り橋を渡ると読書コーナーがあります。
一つ目の読書コーナーはこんな感じです。大きなクマのぬいぐるみが置いてあります。
寝転んで本を読むと気持ちいいです。
上にはビニールシートが張ってあり、葉っぱなどが落ちてこないようになっています。
二つ目の読書コーナーはこんな感じです。丸いクッションが多数置いてあります。
読書のんびり屋コーナーには地上へ降りる階段があります。
地上にはいろいろな休憩スペースがあります。
ベッドもあります。
空中の村は利用時間の制限はありませんのでゆっくり昼寝したら気持ちよさそうです。
④鳥かご
読書のんびり屋コーナーの次は鳥かごエリアです。
鳥かごエリアへ行く道はこんな感じです。
鳥かごエリアは広いスペースになっています。
トランポリンのようにして飛び跳ねることができます。
子供たちが大勢でこのコーナーに入って、飛び跳ねていてとても楽しそうでした。
写真に写っている橙色のひもはブランコです。
椅子もあります。
⑤展望エリア
鳥かごエリアの次は展望エリアです。
展望エリアへ行く道はこんな感じです。
展望エリアには望遠鏡もあります。
展望エリアからの眺めはこんな感じです。
遠くの山々の景色を眺めることができます。
最後は出入口3へと続く吊り橋です。この吊り橋は歩くところがネットでなくて木の板が敷いてあります。
出入口3付近です。
出入口3付近にある案内板です。
空中の村ができるまでとパンフレット
空中の村は町おこし隊として十津川村にやってきたフランス人のジョランさんという方が企画されました。
フランスではすでに森の活用がなされているそうです。
十津川村の空中の村はフランスの技術を使って製作されているそうです。
企画中の様子が動画として上げられています。
このビデオはとても興味深い内容ですので、ぜひご覧ください。
受付で頂けるパンフレットです。(2022年3月)
空中の村へのアクセス
国道168号から国道425号へ入り、下北山の方に進んでいきます。168号線から空中の村まで約25分でした。
国道425号は酷道の一つです。
国道でありながら通りづらい道です。空中の村までもところどころかなり狭いところがありますので、注意して運転する必要があります。
空中の村の入り口はこんな感じです。
感想
空中の村を一言でいうと、新しい感覚の遊び場です。
公園にある遊具のように見えますが、それよりもよく作りこまれています。
コンセプトは、「静かにゆっくりと森林浴を楽しむ」ということだと思ます。
もし一度に大勢の入園者が来たときはこのコンセプトは維持できなさそうです。
想定している入園者は不明ですが、少数であることは確かです。
例えば、コーヒーコーナーや読書のんびり屋コーナーは収容人数が少ないので、大勢を受け入れることはできません。
これだけ大掛かりな施設を静かに楽しむというのは、とても贅沢な遊びです。
十津川村がそもそも秘境といわれており、さらに十津川村の主要国道から外れて狭い道を30分近く走らないといけないので、アクセスがいいとはとてもいえません。
ここまでたどり着けた人だけが、贅沢な時間を過ごせます。
入場料は大人は平日でも2,000円で土日祝は2,500円です。この値段を高いとみるか、妥当とみるかですが、大人数を想定していないとすると、この値段に設定しないと施設の維持は難しいのではないかと思います。
納得できる方のみ行く施設といえそうです。
私の率直な感想としては、森林浴ができてリフレッシュできたので行ってよかったです。また行きたいと思います。
営業は3月1日~11月30日です。私が行ったのは3月でした。この施設は訪問に適した季節がありそうです。気候が良い時に行くといいと思います。
真夏の暑いときはかなり厳しいのではないでしょうか。ゆっくりするどころではなくなりそうです。
皆さんも興味があれば訪問してみて下さい。
追記 2023年7月1日から宿泊も可能になりました
空中の村では開業から3年にして、宿泊も可能となりました。
この施設を充実させていこうという運営者の熱意と努力が感じられます。
「ツリーハウス」「透明ドーム」「空中テント」「空中ハンモック」の4つの施設で、夜間でも自然を味わえる体験を開始。寝泊りはもちろん、各場所に設けられた焚き火スペースではバーベキューも可能です。
透明ドームや空中テントは屋根も透明なので寝ながら星を見ることができます。
こんな体験なかなかできませんよね。
ぜひ宿泊してみて下さい。
<終わり>